子どもを取り巻く環境をより良く
あそびを通して乳幼児親子と関わる先生の幸福度を上げる
佐治香里です。
自己肯定感を育むのに欠かせないもの
今日は前回の記事にも書いた
自己肯定感について書いていきたいと思います。
自己肯定感とは
自分をかけがえのない、価値ある存在だととらえる気持ち
のことです。
当協会は
乳幼児期こそ、この自己肯定感(心の根っこ)を育むことを
大事にしていただきたいと考えています。
そして自己肯定感は日々の生活やあそびの中で育むことができると考えています。
乳幼児にとって重要なのは「環境」です。
もちろん持って生まれたものもあるとは思いますが
子どもは環境次第でどう育つか大きく変わる。
だからこそ
私たち子どもに関わる大人は
環境を整える必要があるのです。
今回の記事では
「人」という環境に焦点をあてて考えていきます。
大人は子どもにとって大きな「環境」
ここで私のお話をさせてくださいね。
小さな頃からおじいちゃんっこだった私。
私が幼稚園児の頃、仕事で忙しかった父に代わり、父親参観日に来てくれたり、文字を教えてくれたりしたのは祖父でした。
いつもおおらかに笑っている優しい人で、家族みんな祖父のことが大好きで。
怒られた記憶はありません。
心臓の病気で私が小学4年生の時に亡くなり、とてもとても悲しかったことを今でも覚えています。
でも、祖父を始め、ご先祖様はいつも命が亡くなっても
私や家族のことを近くで見守ってくれている存在。
そう気付いてからは悲しみは消え、何か困った時や迷った時、
私は仏壇の前に座り心の中で祖父に問いかけたり話しかけたりするようになりました。
40歳になった今でもそうです。
心が安らぐし、不思議とすべてが問題なくなんとかなるという気持ちになります。
それはきっと私が祖父や祖母、またひい祖母からもたくさんの愛情をもらっていたから。
無条件にかわいがってもらい、どんな私も受け入れてくれたおじいちゃん。
もちろん両親からもたくさんの愛情を与えてもらいましたが
両親以外にも私を大事にしてくれる、受け止めてくれる存在は
私の「自己肯定感」の強い源となっていたのだと大人になってから気付きました。
自己肯定感の育て方
自己肯定感は、他者に自分の長所や短所、得意・苦手すべてをひっくるめて
「無条件」に受け止めてもらうことで育まれます。
〇〇なあなたは受け止められるけど、●●なあなたは受け止められない
というのは条件付きの肯定です。
残念ながら、条件付きの肯定では自己肯定感は育まれません。
自己肯定感を育む他者・・・
お子さんが幼い場合は主にママやパパになるでしょう。
もちろん「無条件に受け入れる」=甘やかす、何をしてもOK
ではありません。
私自身も二人の娘と日々過ごす中で「なぜ?」と理解できないこと、
怒りが沸き上がること
感情的になること
長女とは大げんかになること(^-^;
も多々あります。
ただ根底には「どんなこの子も大事なこの子」だと思っているし
子どもたちには毎日寝る前に宝物だということを伝えています。
そしてそれは
運営している自宅内幼児教室りんごのおうちに来てくれているお子さんや
今までご縁があったお子さんに対しても
そう本気で思っています。
どんなお子さんもそのままで一人ひとり大事な存在だと。
どのママ、パパにとっても我が子はいとおしく宝物ですよね。
そして子どもに関わる先生たちにはそのことを心に留めておいていただきたいのです。
もしあなたが子育て中で
「私は無条件には我が子を受け入れられていないかも??」と感じる時は
あなた自身の人生を振り返ってみてください。
ご自分の生い立ちや人生を振り返ると、
「今ここにいる自分」を客観的にとらえられ、
目の前のお子さんに対してまた深い愛情が沸き上がってくるのではないでしょうか。
ひとりひとり違う人生だし
生きていると色々あるから
もしかしたら辛いことも思い出すかもしれないし
目をそむけたくなることだらけかもしれません。
場合によってはもっと自信が持てなくなるかもしれません。
でもね、きっと大丈夫。
目の前のお子さんは あなたのことが「無条件に」大好きだから。
それは 必ずあなたの力になります。
お子さんはあなた自身の自己肯定感をあげてくれる存在でもあります。
口にするのは照れたり、気恥ずかしかったりするかもしれません。
でも、ぜひ言葉にしてお子さんに何度も伝えてあげてくださいね。
あなたは宝物だと。
(宝物という言葉は、例えば大好き、かわいい、かっこいい、おもしろい、最高、素敵、大切などの言葉にも代えられますね。)
それだけで子どもは自信を持ち、自分の人生を自分らしく生きていく源である
「自己肯定感」を手に入れることができるのです。
この記事へのコメントはありません。